高級ダウンのクリーニング後の保管方法は?

高級ダウンのクリーニング後の保管方法は?

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クリーニングに出して、綺麗になって返ってきた高級ダウン。
「これで一安心!」
と思ってすぐに収納したくなりますが、ちょっと待ってください!

 

高級ダウンに限らず、クリーニング後の衣服には、ちょっとした手間が必要です。大切な高級ダウンをより良い状態で保管するために、以下に気をつけてください。

 

 

○クリーニング店のビニール袋ははずしておく

 

クリーニング後に付いてくるビニールのカバーは、はずしておきましょう。
これは持ち帰る際の汚れを防ぐものなので、つけたまま保管すると、通気性が保てません。カビ、シミなどの原因になるので、はずしておきましょう。

 

ただし「高級クリーニング」などのハイクラスのメニューでは、保管に適した不織布などのカバーを付けてくれることがあります。そういった場合は、下記でご説明する陰干しを行なった後に、そのカバーを付け直して保管しても大丈夫です。

 

 

○すぐにしまわずに、1日ほど陰干ししておく

 

クリーニング直後の衣服には、スチーム仕上げの蒸気(水分)や、ドライクリーニングの薬剤などが残留していることがあります。それらをしっかり蒸発させて乾燥させるために、すぐにクローゼットにしまわずに、1日ほど陰干ししましょう。

 

技術力の高いクリーニング店は、水分や薬剤をしっかり蒸発させてから返却してくれます。ですが、一般的なお店はそこまで気を遣ってはくれないので、陰干しした方が無難でしょう。特にチェーンのクリーニング店では必須です。

 

また、ドライクリーニングの場合は、薬剤が残留していると接触した肌に「化学やけど」などのトラブルが起きることがあります。「揮発した空気を吸って気持ちが悪くなった」などという症例も報告されているので、くれぐれも気をつけてください。

 

これらのトラブルは、クリーニング店から返ってきた衣服をすぐに着た場合に起きやすいようです。着用シーズンの途中にクリーニングした場合も、1日程度は陰干しするようにしましょう。

 

 

○防虫しておく

 

ダウン製品は、虫がつきやすい性質があります。高級ダウンは中身のダウンをしっかり洗って虫が好む動物性の汚れを落としていますが、念のため、防虫しておきましょう。

 

 

・市販の防虫剤を使う

 

ドラッグストアなどで買えます。いろんな製品があるので、お手持ちのダウンの洗濯タグや、購入時に付いていた紙タグなどの注意書きを見て、素材に合った防虫剤を選ぶようにしましょう。
防虫剤選びを間違えてしまうと、素材の劣化や、薬品によるシミの原因になります。また、2種類以上の防虫剤を併用すると、そういったトラブルが発生する確率が高まります。防虫剤は1種類だけ使うようにしましょう。

 

 

・クリーニング店で「防虫加工」してもらう

 

クリーニング店には、様々な加工オプションがあります。市販の防虫剤よりも効果が高くて長期間持続する「防虫加工」も、そのひとつです。

 

方法はクリーニング店によって様々ですが、主に防虫剤を吹き付ける・漬け込むなどして、服そのものに防虫効果を持たせます。市販の防虫剤は薬剤を揮発させてクローゼット内の空気に溶け込ませるので、衣服に直接防虫効果を持たせるクリーニング店の「防虫加工」の方が、より効果的なのです。

 

価格も数百円程度とリーズナブルです。
特にウールダウン、ツイードダウンなどには虫が好むウールが使われているため、万が一虫食いで穴が空いてしまったら、ダウンの飛び出しの原因となってしまいます。お気に入りの高級ダウンには、防虫加工をしておいて損はないでしょう。

 

 

○「圧縮袋」での保管は絶対にダメ!

 

「かさばる衣類をコンパクトに収納できる」と大人気の「圧縮袋」ですが、高級ダウンには絶対に使ってはいけません!

 

ダウンはとてもデリケートな素材です。「ダウンボール」と呼ばれるフワフワの羽毛がふんわりと空気を含んで膨らんで、それが温かさの秘密となっているのです。

 

圧縮袋は、この繊細なダウンの機能を大きく損なってしまいます。高級ダウンの原料メーカーは、ダウンボールの機能を最大限に引き出すために、洗浄、汚れの除去、膨らむ力(フィルパワー)をアップする加工など、様々な技術を駆使しています。圧縮袋は、そんな原料メーカーの努力が詰まったダウンをぺちゃんこにして、機能を台無しにしてしまうのです。

 

ダウンだけではありません。表地のシワや傷み、付属品の破損や劣化などの原因にもなります。圧縮袋は高級ダウンはもちろん、一般のダウン製品にも使わないようにしましょう。

 

 

○保管サービスの活用もおすすめ

 

ダウンはとてもかさばります。ふっくらとボリュームがあって温かいのがメリットですが、いくつも持っていると、クローゼットが混みあってしまいますよね。

 

そんな時に頼りになるのが、衣服の「保管サービス」です。
衣服を最適な環境で保管してくれるサービスで、宅配クリーニングとセットになっていることが多く、虫食いやカビなどの心配なしに長期間預かってもらえます。

 

ポピュラーな保管サービスは、以下のような流れとなります。

 

@着用シーズンの終わりにクリーニングに出す(専用バッグやボックスなどに入れて宅配業者に預ける)
A業者がクリーニングして、専用クローゼットで保管
B必要になったら、日時を指定して返却してもらう

 

便利かつ収納スペースの節約にもなるので、最近人気のサービスです。
ただし、価格は保管の手数料・スペース代・配送料も含むため、当然ながら通常のクリーニングよりも割高になります。「手数料無料」とうたっている業者もありますが、やはりコストはクリーニング価格に転嫁されています。

 

もっとも、これらの便利なサービスを利用できる割には、お得な価格とも言えます。総合的なメリットとコストをよく比較して、必要に応じて活用してみてください。