クリーニングのトラブル例と予防方法

画像

ダウン製品のクリーニング価格は、他のアイテムに比べてかなり高価です。
さらにモンクレールやデュベティカのような高級ダウンともなると、ブランド品用の高級メニューが適用されるため、普通のダウンの倍近くの価格になることもあります。

 

それでもクリーニングに出す人は、
「お気に入りのダウンをできるだけ良い状態で長く着たい!」
と思っているはずです。

 

綺麗にリフレッシュして返ってくると思っていた、大切な高級ダウン。
でも、もしもダウンの変質、生地の劣化、色落ち、破損などが起きてしまったとしたら……?

 

このようなクリーニングのトラブルは、決して珍しくありません。素材がハイグレードで特別な取り扱いが必要な高級ダウンには、むしろ起きがちなのです。

 

せっかくの高級ダウンがトラブルに遭ってしまったら、悔やんでも悔やみきれませんよね。そんな悲しい失敗をしないように、クリーニングで起きがちなトラブルの例と、その予防方法をご紹介いたします。

 

 

○クリーニングのトラブルは、どう予防すればいいの?

 

クリーニングのトラブルを予防するためには、以下のような対策をしておきましょう。

 

・写真を撮っておく(表側、後側、内側、洗濯タグ、ブランドタグ、汚れなど)

 

少し手間がかかりますが、写真を撮っておけば「クリーニングに出す前の状態」の証拠になります。特にシミ抜きなどの特別な加工をお願いする場合は、ぜひその部分のアップを撮影しておきましょう。

 

また、全体の写真だけでなく、洗濯タグとブランドタグも撮影しておきましょう。
「ダウン」と一口に言っても、そのクオリティや取り扱い方法は様々です。特にグレードの高い素材を使っている高級ダウンは、中綿にダウンボールが大きくてデリケートなグース(ガチョウ)を使っていたり、裏地が水洗いできないキュプラ(静電気が起きにくい)だったりするので、より注意が必要なのです。

 

また、ブランドタグを撮影しておけば、万が一タグが外れてしまった場合の保険になります。丁寧に取り扱うべき高級ダウンであることを証明するために、後々役立つでしょう。

 

 

・素材の特徴や注意書きをよく確認しておく

 

これも重要です! 
最近のダウンはファッション性を高めるために、様々な新素材を使用したり、生地に特殊な加工を施したりしているからです。

 

これらの中には数年で劣化してしまうものや、ドライクリーニング(または水洗い)によって変質・変色してしまうものがあります。ストレッチ性のある生地、光沢を出すためのポリウレタンコーティング、合皮のパイピングなどです。
また、撥水加工などの効果も、クリーニング後はなくなってしまう場合があります。

 

こういった特殊な素材や加工の経年劣化は、クリーニングの補償の対象外となります。さらに経年劣化は、それまで何ともなくても、クリーニングをきっかけにいきなり現れることがあります(コーティングのはがれなど)。

 

事前にこうした素材の特徴をお店に知らせた上で、よく打ち合わせておきましょう。

 

また、「ドライクリーニングNGの素材」「水洗いNGの素材」をその方法でクリーニングしてしまうと、品質を大きく損なうことがあります。
なのでお店任せにせずに、自分でも確認しておきましょう。クリーニングの受付票などに「○○はNG」と記入してもらっておけば、確実な証拠になります。

 

 

・高級品(ブランド品)用のクリーニングメニューを選ぶ

 

クリーニングのメニューは、迷わず「高級品(またはブランド品)用」を選びましょう。安くするために普通のメニューにすると、トラブルの際に十分補償してもらえない可能性があるからです。

 

また、高級ダウンのデリケートさをよく知っているお店は、そもそも普通のメニューでは受け付けてくれません。むしろ普通のメニューで受け付けてくれるお店は避けるべきでしょう。

 

 

・トラブルの際の補償を確認する

 

万が一の時の補償内容についても、よく確認しておきましょう。
口頭だけでなく、パンフレットなどの書面でもらっておくと安心です。
会員制のお店は、会員規約に記載しているところもあります。

 

 

○クリーニング後も要チェック!

 

「クリーニングから返ってきて綺麗になった!」と油断するのは禁物です。
すぐにクローゼットにしまいこんでしまいがちですが、ちょっと待ってください。できればクリーニング店の店頭で、無理なら持ち帰ってすぐに、以下を確認するようにしましょう。

 

@汚れがきちんと取れているかどうか
A出す前になかった傷や汚れはないか
B生地や中身のダウンが変質、劣化していないか
C頼んだ加工(シミ抜き・撥水加工など)がきちんと行なわれているかどうか

 

これらを確認しておけば、後々気付いた時に泣き寝入りしなくても済みます。
店頭で確認できた場合は、すぐに指摘して対応してもらいましょう。

 

クリーニングのトラブルには、補償期間があります。

 

「次のシーズンまでしまいこんで、気が付いた時には補償期間が過ぎていた……」
「早めに処置すれば直ったのに、時間が経ちすぎて元に戻らないと言われた……」

 

などということがないように、くれぐれも早めに確認しましょう。

 

 

○それでもトラブルが起きてしまった場合は・・・?

 

まずはお店と話し合いましょう。明らかにお店のミスだった場合は、きちんとしたお店なら誠実に対応してくれます。話し合いが決裂してしまった時は、しかるべきところに相談してみましょう。

 

・チェーン店の場合・・・そのチェーン店の本部(または消費生活センター)
・個人のクリーニング店の場合・・・消費生活センター

 

 全国各地の消費生活センターのリスト http://www.kokusen.go.jp/map/
 相談窓口(消費者ホットライン) 電話:188番

 

クリーニングに出した服、クリーニング前後の写真、受付票やレシートなどを揃えた上で、問い合わせてみましょう。ただし、これらの連絡先に相談したからといって確実に解決できるわけではありませんので、ご注意ください。

 

 

いかがでしたでしょうか? 少し手間はかかりますが、大事で高価な高級ダウンを守るために、ぜひ上記の対策を実行してみてください。